『NG』(PS vita)は、「死印」に続く“心霊ホラー”シリーズの第2弾。
あらゆる要素がパワーアップし、ゲームとして確実に面白くなりました。
今作で探索型ホラーアドベンチャーとしてのゲーム性を確立させたように思います。
プレイ時間:20時間~
前作よりもパワーアップ!
『NG』は、「死印」に比べ非常に遊びやすくなりました。
進化の方向性は予想外に感じましたが、間違いなく前作よりも楽しめる作品になっています。
やっぱりイラストが良い
前作も美麗なCGイラストだったけれど、今回はさらに良くなり、種類も増えました。
イラスト見たさに敢えて仲間を見捨てる場面もあったくらいです。
(ただ、イラストレーターさんは前作とは変わってるっぽい…)
ギャラリーが追加されたので、いつでも見ることができるようになりました。これはありがたい。(ただ、なぜかストーリー中のイラストよりも暗いです。気になる人は、スクリーンショットで保存しよう)
探索が快適になった
今作は上下左右が固定されているので、十字キーの下を押せばマップの下に移動してくれます。前作はキャラの向きで上下左右が変わっていたせいで、移動が煩わしかったんですよね。
それから、オブジェクトの探索が「見る」だけになったおかげで、前作のような悲劇は起きませんでした。
特に良くなった点
キャラの掘り下げが増えました。
個性が強いけれど、憎めない感じで、登場人物みんないいキャラクターしてます。
主人公と付かず離れずの関係がストーリーの邪魔にならず程よいです。
キャラの生死がストーリーに影響するように
キャラの生死によって、会話や話の流れが変化するようになりました。
なによりこれが一番のポイントですね。
この時点であの人が生きてたら…
あの場面にこの人がいなかったら…
とストーリーの変化が気になって、周回プレイが楽しめました。
各キャラの「最期」のCGイラストが用意されているのもGOOD。
気になった点
拾うだけで全く使わないアイテム多すぎ!
ボス戦で必要なアイテムがホントに分かりにくいです。
前作以上の総当たりになることもありました。
しかも、必要なアイテムをすべて拾わなくてもボス戦に入ることがあったので、なおさらでしたね。
怖さ(ホラー度)に関して
死印とは異なる恐怖になりました。
モード選択で「恐怖モード」にすると味わえます。
忘れたころにやってくるので、非常に心臓に悪い…。
ホラーとしての怖さはなくなりましたが、がっかり感はまったくないですね。
キャラやジャケット、UIからわかる通り、カジュアルかつ親しみやすくなりました。
もちろん、CGイラストのグロさは健在。
その点はホラーファンも安心です。
まとめ
ホラーゲームとしては「思ってたのと違う」といった感じですが、プラチナトロフィーまで飽きることなく楽しめました。
次回作が出れば間違いなく購入するでしょう。
最初からPS4あたりで発売して、あの世界観をうろうろ歩き回れるようなアドベンチャーになれば、ホラーゲームとしては理想形態なのではないでしょうか。
以上、『NG』のレビューでした。
補足:攻略とトロフィーに関して少し
エンディングは3種類。
ただ、1周目はそんなの気にしないで好きにやったほうが良いでしょう。
2週目は1周目と違うパターンを試してみて、そして、3周目でようやくグッドエンドorバッドエンド目指すくらいが一番楽しめると思います。
Dカード集めに関して
2枚目と3枚目を忘れたままでしたが、最後のトロフィーは取れました(笑)
全取得が条件ではないのかな。
ギャラリーを全部埋めなくてもプラチナトロフィーは取れますが、やっぱりCGイラストは全部見たくなりますね。
各ボス戦前のデータを残しておくといいかも。
前作『死印』レビューはこちら
コメント