感想&評価『ダイイングライト』をレビュー~忍者VSゾンビの仁義なき戦い~

ダイイングライト評価感想レビュー

『ダイイングライト(DYING LIGHT)』(PS4) をクリアしたのでレビューします。

謎の伝染病でゾンビが大量にうごめくようになった街を舞台にしたオープンワールドサバイバルホラーゲーム。

一人称でゾンビなので、それだけで食傷気味になる方も多いと思いますが、このゲームはそこらのゾンビゲームと一味違いました。

このゲームのメインはなんと「パルクール」

街中をスタイリッシュに縦横無尽に駆け回ることができます。
移動するだけで楽しい、それがダイイングライトなのです。

プレイ時間:約50時間

パルクールを駆使して生き残れ

「パルクール」 とは、フランスの軍事訓練から発展して生まれた、走る・跳ぶ・登るといった移動所作に重点を置く、スポーツもしくは動作鍛錬である。(引用:Wikipedia

高いところによく登ります

移動が楽しいというのは、オープンワールドゲームにおいて十分条件だと思っていますが、このダイイングライトはそれを十二分に満たし、幸福感さえ与えてくれます

壁をよじ登り、屋根から屋根へ飛び移り、街をすばやく走り抜けられるだけでなく、ゾンビを飛び越えて移動できる他、引っ掛けフックを使えば、高いビルの屋上でも瞬時に滑らかに移動することが可能です。

まさに忍者のような動きができます。

この点が、他のゾンビゲームと一線を画すところ。
ただ移動するだけでもこのゲームをやる価値はありますね。

おすすめです。
(3D酔いに慣れるまではなんとか我慢しましょう笑)

走るために用意されたような街並み

走るために用意されたような街並み

残念ながら、実際に日常でパルクールを行うことはまず不可能です。
少なくともあれは人が大勢いる街中では決してやるべきものではありません。

近年スポーツとしても人気が出てきているようですが、YouTubeにある動画のように街中で走り回っていたらただの狂人です。
公の場所で走り回る許可なんて取れる訳ないですし、非常に危険ですから、逮捕されてもおかしくないでしょう。

何よりあんな身体能力はそうそう身に付けられませんしね。

だからこそ、ゲームの中で楽しむべきものだと思います。
ジャンルにかかわらず、もっとパルクールできるゲームが増えてほしいですね。

ゾンビとパルクールの組み合わせはそれだけで唯一無二。
どちらも好きならダイイングライトは最高のゲームになるでしょう。


お気に入りポイント

ダイイングライトは、パルクールが最高に楽しいですが、楽しいのはそれだけではありません。
他にも優れた点・気に入った点が数多くありました。

主人公の声優がバイオのクリスと同じ

主人公のクレイン

主人公のクレイン

「聞いたことのある声だな」と思っていたら、道理で!
主人公(クレイン)の声優がバイオハザードのクリスと同じ人だったのです。

バイオ好きとしては、これだけでなんだかテンション上がりますよね。

おかげでクレインの苦労人感が出ていますし(笑)、演技がとにかく上手いです。
感情の爆発のさせ方とか、本当にすごい。

一人称視点のゲームは主人公が空気になりがちですが、クレインはそれを補って余りある存在感があります。
最初は貧弱な主人公もレベルアップしてクリス並みに強くなりますしね。

夜が恐い&面白い

ボラタイルの追跡

辛うじて拠点まで逃げ切った瞬間

パルクールで駆け抜ければ、のろまなゾンビはまるで障害にありませんが、そう簡単にはいきません。

夜になると、すべてのゾンビが強くなるうえに、ボラタイルと呼ばれるゾンビ亜種が徘徊し始めます。
これがとにかく強いのです。

序盤は武器が弱くまるで敵いませんので、逃げるしかありません。
ところが、このボラタイルは集団で何匹も連なって主人公以上のスピードで追いかけてきます
見つかったらほとんどの場合、死にます。

一応パルクールとアイテムを駆使すれば、逃げられないこともないのですが、夜には行動しないのが無難な選択。

しかし、夜は経験値が2倍になるんですよね。
これを活かさない手はありません。

メリットとデメリットの表裏一体感、夜の暗闇を追いかけられながら逃げ回るスリルと緊張感。

最高です。

恐くて面白い。

私は積極的に夜を選んで行動するようにしていました。
わざと見つかって、ボラタイルに追いかけさせるのが楽しいんですよ、ほんとに。笑

親切な仕様でストレスを抱かせない作り

ゾンビは非常にしぶとい

ゾンビは基本的にスキンヘッド

パルクールで超人的なアクションができるようになるとは言え、主人公はやはり人間。
銃で撃たれればすぐに死にますし、ゾンビに囲まれれば何もできずに噛み殺されます。

死ぬと拠点から始まるので、「はあ、またここからか」と序盤はなりがち。

でも、最初からスタートではなく、倒した敵は復活していないし、与えたダメージもそのまま。
ミッションをやり直す手間が一切かからないのです。強敵でも詰むことはありません。
これは本当にありがたかったですね。

私の場合、某ゲームの意地悪なプレイヤーを疲れさせる仕様に慣れてしまっていたためか、むしろ、「え、ここから再開できるの?」と逆に驚いたほどです。
そうですよね、ゲームってプレイヤーを苦労させるものじゃないですよね。そりゃそうですよね。

1日でゲームに使える時間は限られてますからね。この仕様は助かりました。

(モンハンで50分費やして失敗したときの徒労感&絶望感と言ったら、もうね…。それに比べれば天国レベルだと思います)

サイドクエストをすべてこなしても飽きない

ラヒーム

登場人物がユニーク

オープンワールドゲームをクリア前に飽きてしまった経験のある人は多いと思います。

やる意味も分からない膨大な量のお遣いクエストをこなすだけで満足し、同じことの繰り返しで飽きて、メインストーリーを進める気力も起きず、途中で積んでしまったオープンワールドゲームは数知れず。
程よくメインクエストだけに絞ってやろうにも、取り逃しとか気になって先に進めなくなるのは、ゲーマーあるあるでしょう。

ダイイングライトならその心配はありません。
サイドクエストが多すぎず少なすぎず、ゲームの趣旨に沿った内容なので、飽きの原因にはならないのです。

サイドクエストで助けた人たちがメインストーリーにひょっこり出てきたり、登場人物のバックボーンを補足するような話だったり、強力な武器が手に入るものだったり、どれもやる価値のある(やって良かったと思える)ものばかり。

すべてのサイドクエストこなしても、中だるみすることなくエンディングを迎えられました。

何より、それだけメインストーリーが面白いということ。
危機的状況も相まって、ハラハラさせられる展開が多く、非常にのめり込めました。


ちょっと気になった点

致命的な欠点というほどでもないですが、多少気になる点がありました。

ゾンビよりも人間の敵が強い

燃えるゾンビ

火炎瓶はずっと役に立ちます

これは特に序盤で気になりました。
「また、人間のほうが厄介なゾンビゲームか…」と。

映画やドラマでも人間どうしで争いだすゾンビものはよくありますが、あれ、本当に嫌いなんですよね。

ダイイングライトも例に漏れず、ライズと呼ばれるならずもの集団との戦いがメインとなります。
軽く辟易してしまいました。

と言っても、それは序盤だけのこと。
熱いストーリー展開とどんどん強くなる主人公のおかげで気にならなくなります。
(人間の敵にはとりあえず火炎瓶投げ込んでおけばOK!)

ピッキングに飽きてくる後半

街のいたるところに、鍵のかかった箱が設置されています。
初めは強い武器や換金アイテムが手に入るから積極的にピッキングするんですけど、後半になると面倒臭くなって放置すること間違いなし
(すでに強い武器は持っているうえに、お金にも困らないからなおさら)

軽く300回はピッキングしたんじゃないでしょうか。
さすがに飽きますよ。

ピッキングをしなくてもよくなる解錠スキルが欲しかった、と強く思いますね。

アクションが一人称と相性悪い?

群がるゾンビ

序盤はゾンビにさえ苦戦しますが…

臨場感や恐怖度を優先するなら間違いなく一人称視点のほうがいいでしょう。
パルクールがメインのダイイングライトも一人称が適しているのは間違いありません。

しかし、一人称視点だと距離感が分かりにくいため墜落死することが多く、主人公が一体どんな動きをしているのか分からない、というデメリットが生じます。

捕まりたいところに捕まれず落下して死亡
思ったよりジャンプできてなくてゾンビを避けきれず噛みつかれる
などなど、「うーん」と思うことが多くありました。

また、せっかく忍者っぽいかっこいい動きをしているだろうにも関わらず、プレイヤーはそれらを客観的に見ることができません。
かと言って、三人称視点だと没入感が減るし、パルクールの醍醐味を味わえないような気もします。

これは難しいところですよね。
まあでも、総合的にはダイイングライトの場合、やっぱり一人称視点がベストだと思います。


まとめ:パルクールの爽快さと夜のスリルは体感すべし!

ボラタイルのアップ

これが全速力で追いかけてきます

久々の止め時がわからなくなるゲームとなりました。
気づいたら走り出しているんですよね。
幼少期に感じた、広いところを見ると走りたくなる、そんな感覚を味わうことができます。
(ゾンビだらけですけど)

2015年発売当時、PS4が深刻なソフト不足になっていたのに、全く興味の湧かなかったダイイングライト。
(ゾンビが出て一人称というだけで食わず嫌いしていました。ゾンビが飽和状態だったあの頃)

でもその時にもし、パルクールの存在を知っていれば、全く話は変わっていたでしょう。
もっと早くプレイしていれば、と今は後悔しているほど。

デモリッシャー

敵の種類も豊富

『走って跳んでよじ登って全身を余すところなく使う』
ことには人間本来の喜びや楽しさが詰まっています。
元来、人間は体を動かすと楽しく感じるように作られているのです。

街中でパルクールをやるつもりはありませんが、
全身を自分の思い通りに動かせるようになることには非常に興味があるので、それに近しいことはしたいなと常日頃考えています。
そのためにトレーニングをしていますしね。

というより、今回パルクールがしたくてダイイングライトを購入しました。
パルクールができるゲームを探していたら、ダイイングライトを発見したのです。

その目的は見事達成。
予想よりもはるかに楽しんでプレイすることができました。
夜のスリルも最高でしたしね。

お気に入りの1本になりました。
まだパルクールチャレンジ(というミニゲーム)が残っているので、タイムアタックして楽しみたいと思います。

2も発売されるみたいですし、非常に楽しみですね。


パルクールに興味がなくても、ゾンビに飽きていても、一人称視点が嫌いでも、このダイイングライトにはハマるはずです。

シナリオもよくできていますし、登場キャラも愉快ですし、プレイして損したと感じることはまずありえないでしょう。

おすすめです。


以上、『ダイイングライト』のレビューでした。


コメント

  1. しじん より:

    2が発表されてから思わず起動し、久々にやりこんでから、ふと世間の評価を知りたいとぐぐってみたところ、こちらのブログにお会いしました。

    数ヵ月前の記事にコメント失礼します。
    このゲームの良さを余すところなく紹介してくださっているのが本当に嬉しくて思わずコメントしてしまいました。
    没個性でこそありますが、平成の洋ゲーを集めて煮て面白さを抽出したようなゲームで、本当に面白いですよね。

    2が非常に楽しみですね!レビューお待ちしてますね!

    • 771 より:

      このブログ初のコメント、ありがとうございます!笑

      そうですよね。クリア後って周りの評価とか意見とか知りたくなりますよね。
      身近にゲームの話ができる人がいないので、こうしてブログを書き始めた訳ですが、その甲斐があったなと初めて思えました。
      私も非常に嬉しいです。

      本当、2が楽しみですね。きっとレビュー書きます!