『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』のストーリーをクリアしたのでレビューします。
美麗なグラフィックとやりこみコンテンツの豊富な今作は、前作からTHE正統進化。ゲームとしてあらゆる要素が大幅にパワーアップしています。
ただ、なぜか前作よりハマらなかったという面も…。
考えたこと感じたことをありのまま書いてみます。
プレイ時間:25時間(ストーリークリアまで)
圧倒的なグラフィックに魅入る
まず特筆すべき点はグラフィック。
非常に綺麗ですよね。冒頭の雪山はほんとに感動しました。いまだグラフィックで感動できるとは…!
(発売日に購入しておきながら2年以上積んであった今作。3作目が出てからようやくプレイし始めました…)
PS4のグラフィックを見慣れてしまったせいか、最近はいくら綺麗でも「ふーん」くらいにしか思わなくなっていたんですよね。ゲームの面白さとは関係ないとかなんとか…。
それでもやっぱりグラフィックは綺麗なほうがいいに決まってます。そのうえ面白ければパーフェクト。
今作にかかる期待はこの雪山でMAXに!
砂漠の太陽もいいね。
遺跡の描写も非常に美しいです。
遠くから見ると実写にしか見えません。
やりこみ要素が豊富に
今作からセミオープンワールドになり、前作よりも行動範囲が大幅に広くなっています。できることが非常に増えました。
野生動物を狩って皮を剥ぎ武器の強化に使ったり、お金を集めてアイテムと交換したり、もちろん、トゥームの謎を解きお宝をゲットすることもできます。
武器の強化だけでなく、ララ自身もスキルを覚えて強化できるようになったので、前作とは異なる様々なアクションも可能。
おまけに、追加コンテンツもたくさんあります。
(本編とは別に4つほど。VRに対応したものも)
このように、ライズ オブ ザ トゥームレイダーは前作よりいろんな要素がパワーアップし、長く楽しめるようになりました。
まさに順当な進化、と言えるでしょう。
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しかし…
クリアまでに1か月以上かかった
「クリアしてしまうのがもったいない症候群」に罹ってしまっていたということもあるのでしょう。
発売日買っておきながら、そのまま放置。
もっと時間があるときにじっくりプレイしよう!
そう思って、はや2年近く。気づけば3作目(シャドウ オブ ザ トゥームレイダー)が発売間近。
いかん、このままではいつまでも3作目がプレイできない!でも話忘れた!1作目からやり直そう。
それから1作目をプレイ(レビューはこちら)
そして、続けて今作をプレイ。
冒頭のグラフィックに感動し、期待値と興奮は最大に高まり、その後、ゆるやかに減少。ストーリークリアまでほぼ上昇することなく終えてしまいました。
これはなぜでしょうか?
もったいない症候群のせいだけではないようです。
原因を考えてみます。
ララの走るフォームが変
今作で最も気になったのがこれ。モチベーションが著しく下がりました。
ララの走るフォームが汚すぎる!
ドスドスドスッ!と足を踏み鳴らしながらドタバタと走ります。肩に力が入っているせいで脇は開き、がに股でとてつもなく体が重そうに走ります。とにかく走るフォームが汚い!
「えっ?これが本当にあの超人的な身体能力を持ったララ・クロフトの走り方なのか…?」
前作はイベント中にしか走ることができなかったので気にならなかったのですが、今作でオープンワールド風になったので、当然、走って移動することは必須。
「お、走れるようになってるじゃん」
からの、この走り。
「え、う、そ、、、だろ?」
まさに絶句。開発者に運動経験者は皆無なんですか??
そうでなくても、これはひどくないですか?
雪の上を走っているのになんでそんなに足音するの?敵に見つかっちゃうよ。
これで非常に萎えてしまいました。
ロードオブザリングのレゴラスのように雪の上でも軽やかに足跡をつけることなく移動しろ、と言っている訳じゃないんですよ。
普通に走ってほしいだけなんですよ。
(まあ、確かに弓矢と銃器、その他アイテムをもっていれば体は重くなるのでしょうけどねえ…)
イベントシーンと同じように滑らかに走ってほしかったです…。
非常に酔いやすい
走り方が変なことに加え、画面が上下に揺れるのでかなり酔いました。
普通に小走りで移動しているときでさえ揺れるので、非常に3D酔いしやすくなっています。
移動するときは若干視点を外し、ララを直視しないようにプレイしていました。
いや、酔いやすいほうではないんですよ。ゲームで酔ったことがあるといえば、一人称視点(FPS)のゲームをプレイしているときか、VRのゲームをプレイしているときくらい。少なくともTPS(三人称視点)のゲームではいままで酔ったことなかったんですけどね。
しかし、ライズ オブ ザ トゥームレイダーでは非常に気分が悪くなりました。
いったん休憩してからまたやろう、と思って中断。それから、その「また」がなかなか来なかったもよう。
ララがかわいくなくなってる…
プレイ中何度も目を凝らして確認しました。
ついに目が悪くなってしまったのか?それとも、二次元キャラに毒されてしまったのか?とか。
それでも前作の面影は見当たりません。
うん?これって前作から何年後なの?30越えてるようにしか見えないんだけど。
いや、まあ、欧米人女性は日本人女性とは違い、確かに老けるのが早い傾向にあるからそれを反映しているのかな。
むしろ、30でこれならそうとうキレイなほうでしょ。
とかなんとか無理やり自分を納得させようと試みるものの、やはり自分は騙せない。
「ララがブサイクになってる…」
ついに確信してしまうのでした。
(キャンプメニュー時には、ほうれい線まで見えるし…)
前作がキレイすぎたばっかりにこんなことに…くそっ、誰の仕業なんだ?
と、いまいちハマることができずクリアまでに1か月以上かかった原因を考えてみました。
上記の3点は私の中でけっこうな比重を占めていたようです。
マンネリが最大の要因か
人って本当に贅沢な生き物ですね。
ハマることができなかった最大の理由は、おそらく「慣れ」。
前作よりもはるかに快適になりましたが、衝撃度は薄く、わくわく感があまりありませんでした。
プレイ中も基本同じことの繰り返しですし。ララの身体能力はすごいけれど、跳んでつかまってよじ登るだけ。
人との戦闘はハチの巣にされてあっという間にゲームオーバー。いろんなアイテムを駆使できるけれど、頭を使うほどのものでもないし…。結局、アサルトライフルやショットガンでごり押しが楽。
マンネリ?
そう、これがマンネリですね。人類最大の敵かもしれません。
コンテンツが充実したのは逆効果だったようです。
詰め込みすぎた感が満載。
そのうえ、
・走り方が変
・酔いやすい
・ララがかわいくなくなる
というおまけつき。
もし初めてプレイしたTPS作品がこのゲームだったら?ええ、とんでもなくハマっていたでしょう。間違いなく徹夜でやりまくっていたはずです。
うーん、リブート版トゥームレイダーに対する期待値が高すぎたのかなあ。
良作であることは間違いない
誰にでも勧められる良作であることは間違いありません。
「面白いからやってみなよ、損はしないから」そんな作品です。
20年以上も続いているシリーズですし、マンネリ感があるのは仕方ないことなのかもしれません。アクションゲームの定番として、安心してプレイできることが魅力なのでしょう。
すでに続編も購入済み(値下がりしまくっていることにかなりの不安を覚えていますが笑)。
遺跡を探索したり崖を上ったり、「いつものアクション」が楽しめればそれで充分だと思います。
もし、「トゥームレイダー」シリーズをプレイしたことがない、という方がいたら、ぜひプレイしてみてください。間違いなく楽しめるはずです。
私の場合は特に、「走り方が変」とか「ララがブサイク」とか、ゲームとは関係ないところで勝手にがっかりしているだけですし、全体的な評価としては上位に入りますからね(笑)
以上、『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』のレビューでした。
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