『バイオハザード RE:3』をレビュー~タイトルを借りただけの偽物だと思うことにしました~

バイオハザードre3評価感想レビュー

『バイオハザード RE:3』(PS4・Zver.)のプラチナトロフィーを獲得したのでレビューします。

個人的にRE:2以上に楽しみにしていた3のリメイク。
しかし、今作は期待外れどころの騒ぎではないがっかり通り越して呆れるレベルのひどさでした。どうしてこうなったのか。

シリーズファンとして率直で正直な感想をまとめます。
普通に問題なく楽しめたけど?という方は読むことをおすすめしません。

プレイ時間:20時間ほど(プラチナまで)


バイオハザードRE:3のここがダメ!気に入らなかった点

ボリューム不足

ジルの無駄遣いがひどい今作

これは誰もが感じる部分でしょう。
オリジナルの3からいろんな部分が省かれています。
3は、2と違って主人公がジルだけの代わりにルート分岐やエンディングが数多く用意されていました。だから、ボリューム不足感はなかったのです。
しかし今作RE:3はそれら全部カット
エリア、イベント、ボス、武器、コスチュームなどなどありとあらゆるものが削除されています。

初見でゆったりプレイして4時間半のボリューム。
ここまで省略されているとは思いもよらなかったです。ほんとに。
不満が出ない訳がないでしょう。

マーセナリーズもないし…。

ストーリーがあってないようなもの

ジルとカルロス

カルロスはともかく、モブキャラがテキトーに死にすぎです。
オリジナルではそれぞれ見せ場があったような気がするのですが…。

エリアもボスも削除されていれば、当然ストーリーも短くなりますよね。
短いなりに面白ければ納得できたかもしれませんが…。

突っ込みどころが多すぎました。
特に研究所。
・何のためにワクチン作ったんだよ!
・カルロスは上から指示出すだけじゃなくて戦闘に参加しろ!

カルロスは、クレーンをぶつけるくらいできたと思います。バランス的にもカルロスは最後にもう1回操作ターンが必要でしょう。
ジルの援護をカルロス操作でプレイヤーができてもよかったはずです。

エンディングもひとつだけ。バリーの登場はやっぱりなかったですね。
出しても誰こいつ?ってなるだけだし、当然ですが…。

謎解きがほぼなし

基本逃げるだけ

ボリューム不足の要因の一つ。謎解きがほぼありません。
サバイバルホラー足り得る要素といえば謎解き。にもかかわらず、あっさりしすぎです。頭を悩ませることが全くありませんでした。

市長の銅像にバッテリーが入っててこそラクーンシティなのに!
今作のラクーンシティは偽物に違いありません。エリア狭すぎますし。ユーモアさの欠片もない。

ゾンビを倒したかどうか分からない

蔑みの目で見降ろすジル

RE:2よりもひどくなっている気がします。
RE:2の時はまた起き上がってくるかもしれないという恐怖に結びついていましたが、今作はそれがまるでありません。
無駄撃ちを何度もすることになりました。

これまでのシリーズでは呻き声や血の出方、欠損具合できちんと把握できるようになっていたのになぜ劣化してしまうのか。

検死ナイフしても分かりにくいし…。

ヘッドショットしてもほとんどひるまないし、レティクル絞れるまで待たないとダメージ少なすぎるし、そのため連射できなくなって、謎の待ち時間が発生するというね。

狙って頭に当てるというゲーム性(素早く狙えることで優位に立てる、上達を感じられる)を否定してしまってるのが残念でしかありません。

中途半端なアクション要素

ジルとしてではなく見れば問題ないのですが

アクション要素は回避だけ。
4みたいにとは言わずともせめてリベレーションズくらいのアクションは欲しかったです。
敵が怯んだ時に体術くらいできてもよかったはず。

それから、走る速度遅すぎです。もはや不自然。
ネメシスから逃げる時くらいダッシュさせろ。なんで悠長に小走りしてるの?腕を振って全力で走れよ。
と思わざるを得ませんでした。

今作もストンプないですしね。
ゾンビに掴まれたら確定で噛みつかれるというのが気に食わない。○ボタン連打必要ある?高難易度だと連打してもしなくても死にますし。
これなら、QTE成功で反撃できたほうがよかったと思います。

ジルは新人警官ではないし、すでにあの洋館事件を生き抜いてますからね。
RE:3は、「難易度を上げるための不自然な制限」が目に余ります。

ネメシスがなんかダサい

4足歩行になるの早すぎ

ネメシスはしつこく追ってくるキャラでありながら、どこかスタイリッシュな感じでかっこよさもありました(オリジナルでは)。

が、今作では2足歩行の時間が短すぎるし、4足になってからは走り回るだけで、非常につまらないです。
魅力がまったくありません。RE:2のタイラントのほうがネメシス感あったと思います。

特に、左右にスッと避ける動作。あれは本当にダサいです。ウェスカーの真似してるの?という気分になりました。

ダサいといえば、服装もそう。なんでダクトテープぐるぐる巻きにしてるの?ゴミ袋に包まれてるようにしか見えないんだけど?最初顔まで覆ってたけどシャイなの?
(なんと言っても、黄色のCAUTIONシールがダサい、ダサすぎる…)

しかも、攻撃パターンも何も変化のない4足形態との戦闘が2回もありますし。なぜに?もう少し考えられたボス戦にしませんかね。
ボスがネメシスだけな上にさらに手抜きって…。
オリジナルであった時計塔での戦闘みたいなのが欲しかったです。

今作は、ネメシスというキャラクターを全然活かしきれていません
常時小物臭が漂い続けていました。なんというかジルやSTARSに対する執念が感じられなかったですね。
いつどこに現れるかわからない恐怖が全くなく、イベントで逃げるだけだし。

(3戦目でゾンビがついでにあふれてきますが、ネメシスはなぜあれを触手付きのゾンビに変化させなかったのでしょうか。何のための新設定だったのか…)

難易度調整が杜撰

今作では超小物になったニコライ

Fine状態なのに、ゾンビに噛まれたら1回で死ぬジル。
被弾モーション中も攻撃を受けるせいで何もできずに死ぬことが多々ありました。
ネメシスの連続攻撃は特にひどかったですね。即死攻撃多すぎです。
Fine状態でもハンターの首狩り攻撃発生しますし(いやいやこれまでのセオリー守れよ)。

RE:2を初見HARDCOREでクリアした私が言うのだから間違いありません。
今作は、こうやれと指示されたやり方でしかプレイできないので、工夫の余地が皆無です。
弾の節約をするサバイバル感、最適なルートを模索する詰将棋感が消え失せています。

弾丸も必要な場面に必要な数だけ置いてるし。
火炎弾の用意されかたは本当にテキトーだと思いました。
(火炎弾弱点の敵が4体出るから4発置いときますね、という感じ)

それからネメシス最終形態。
回避することが前提の攻撃力になっているので、回避をミスった瞬間に死ぬのが確定します。
(1周目クリアした時点で薄々こうなるんじゃないかと思っていましたが…)
NIGHTMAREとINFERNOのはもうひどすぎました。
避けさえすれば簡単だしそんなに体力あるわけでもないのですが、
いやいや、バイオってそういうゲームじゃねえから!

ボーナスアイテムありきの調整は本当に杜撰。テキトーにもほどがあります。

コスチュームが少ない

このコスチュームは好きですが

このコスチュームは好きですが

ジルのコスチュームは3着のみ。
しかも、デフォルトコスチュームとオリジナルの劣化版、STARS制服という面白味ゼロなセレクションです。
オリジナルではブティックに行って、豊富なコスチュームに着替えられたのに。

というか実際の俳優をそのままキャラクターとして利用するのは、手抜き以外の何物でもないと思うのは私だけでしょうか。
昨今のゲームでは特に多いですが、キャラクター作りの放棄としか思えません。

だから安直にファッキンファッキン言いまくる口の悪い安っぽいキャラができてしまうのです。RE:2のクレアもしかり。

幼虫を体内に流し込むモンスター

ドレインディモスはキモ過ぎる

これは正直滅茶苦茶引きました。

ありえません。どんな性癖の持ち主が制作にかかわってるんですか??
バイオのレジェンドメンバーの一人であるジルにこの仕打ち?

ヤバすぎます。今作で一番クソなのが間違いなくこの要素。

殺さずに的確にジルの体内に幼虫を流し込むだけのモンスターって…。すごすぎませんかねえ?
しかも放置すると腹を割って虫が溢れ出てくるとか…。

グリーハーブで回復すれば治るけれど、嘔吐モーション付き。
ジルが虫をゲロゲロ吐くんだぜ?

呆れ果てます。
こんなグロは求めていません。
こんなのするくらいならゾンビの頭をぶっ飛ばせるようにしろ!

もしくは、オリジナルのミニスカコスチュームをそのまま用意しとけよ。
虫に幼虫を体内に流し込まれ幼虫をゲロゲロ嘔吐するシーンとパンツ1枚どちらが不健全か?どちらを規制すべきか?
そんなの考えなくても分かります。
ほんと、腐ってますよ、この社会は。

問題のシーン(閲覧注意)


良かった点

欠点ばかり挙げてもあれなので、一応良いところも挙げます。

美麗なグラフィック

ラクーンシティの街並みは本当にきれい

グラフィックは本当にすごかったです。ゲーム的リアルさでは来るところまで来ている感じ。
ラクーンシティの街並みはわくわくしました。
一体これからどんな展開が待ち受けているのかと…。

ただ、それと引き換えにゲーム性を犠牲にしてしまっては台無しです。
ゲームとしての深みをなくしてしまっては意味がありません。

だめだここしか思い浮かばないです。
良い点は、美麗なグラフィックのみ!


まとめ:バイオRE:3に黙祷を捧ぐ

ジルには見えない性格も言動も

「ジル」を演じている女性

バイオハザードシリーズは、ドラクエと同じくらい思い入れのあるゲーム。
ゲームの原体験に近いシリーズです。
オリジナルの3は10周以上して全部の要素を解放するまでハマりました(中学生の時だったかな)。

ですので、3のリメイクは本当に楽しみにしていました。
RE:2の完成度が高かったですから、当然RE:3には期待する訳です。

しかし、その結果は惨憺たるものでした。
RE:3は、バイオナンバリングシリーズ最低の駄作です。
オリジナルへの愛もキャラクターへの愛も作品への愛も何もない、ただRE:2の人気に託けてとりあえず発売しただけの紛い物です。
バイオ6とリベレーションズ2の悪いところを足して2で割ったような非常につまらない作品です。

全レコード達成のフィギュア

21年も経ってようやくリメイクされてこの出来か…。
レジスタンスなんか作らずにもっと丁寧に作ってほしかった…。
(レジスタンスにかける時間があるくらいなら、本編を1ステージでも多く作れよ)

今作はとにかく面白くありません。
ほんとに残念と言う他ないですね。

プラチナトロフィーを取得したので、もう2度とプレイすることはないでしょう。
RE:2のDLCとして発売されていれば、このボリュームでも文句はなかったですけどね。
(それはそれで文句は出そう。いや、やっぱりダメですね。すべてがダメだ)

たった20時間程度とはね…

とはいえ、オリジナルをプレイしていない方(シリーズに思い入れのない方)であれば問題なく楽しめると思います。
RE:2を楽しめた方はやってみても損はしないはず。
でも今はおすすめしません。いずれレジスタンスなしのRE:3単体Ver.が発売されるでしょうし、それからでも遅くありません。


以上、『バイオハザード RE:3』のレビューでした。


『バイオハザード RE:2』(PS4)のプラチナトロフィー取得&HARDCORE S+を達成したのでレビュー。グラフィックの美麗さとゾンビの手強さが印象に残る傑作ホラーです。シリーズファンの視点から評価してみました。