感想&評価『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning』をレビュー~王道を自ら紡ぎだすオープンワールドRPG~

キングダムズ オブ アマラー:リレコニング評価感想レビュー

『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)』(PS4)をレビューします。

本作は、2012年にPS3で発売されたものをリマスターした作品。PS4だけでなく、Switch、PC(Steam)でもプレイできます。

若干の古臭さがあるものの、ロードオブザリングやスカイリム、ドラゴンズドグマなどのファンタジーRPGが好きな方なら間違いなくハマるゲームとなっています。

オープンワールドゲームなのに、珍しくプラチナトロフィー取得まで楽しめました。
自信をもっておすすめします。

プレイ時間:100時間

概要と所感

原色多めの鮮やかなフィールド

キングダムズ オブ アマラー:リレコニングは、全編に渡り親切設計で、意地悪なところがなく、かゆいところ全てに手が届く作品です。

王道なストーリーに、自由度の高いキャラビルド、楽しいバトル。
愉快なキャラクター達に、豊富なロケーション、丁寧に作りこまれた世界観。

そして、コミカル要素もありつつ鮮やかで美しいオープンワールド。

そのどれもが私を堪能させてくれました。

本作の特徴、長所と短所、向き不向き

以下の点を把握しておけば、思い違いなく本作を楽しめるはずです。

  • 王道のファンタジーRPG
  • 主人公が主人公しているストーリー
  • 自由度の高いキャラビルド
  • 派手で爽快なアクション
  • 膨大なサブクエスト
  • 草原、森林、荒野、洞窟など豊富なロケーション
  • 原色多めの鮮やかなビジュアル
  • かっこいいスニークキル
  • 謎多き美女エリン・シアー
  • 若干長いロード(建物出入り時)
  • 若干遅い走る速度(エリアの広さに対して)
  • 若干煩わしい持ち物管理(いらないものは迷わずジャンクへ)
  • 低いレベル上限(メインストーリークリアだけなら上限には到達不可能)
  • ジャンプできない(特定の場所しか段差を飛び越えられない)
  • 若干理解に苦しむ造語の多さ

リマスターで鮮やかになったグラフィック

向上した鮮やかなグラフィック


各要素の評価と感想

ストーリー

死から蘇った主人公

ストーリーは、ベストセラー作家が手掛けているだけあって、王道でありながら捻りのある凝った展開。

ミステリー作品にあるような、「そういうことだったのか!」という意外性を味わえます。

主人公が死んで蘇るところからというあまり見かけない始まりですし、エンディングまで破綻なく一本の線でつながっているのは、さすがと言う他ありません。

ボスを倒して、また問題が発生して、次のエリアに行って、またボス倒して…などのありがちなゲームの都合によるストーリー進行ではなく、

まず物語(ストーリー)があって、そこに主人公が突然登場する、といった感じです。

主人公の過去が謎であること、
主人公の未来(運命)が分からないこと、

そして、
「プレイヤーが主人公を操作する」ことそのものをうまく物語に落とし込んであります。

ちょっと何言っているか分からない感がありますが、最後までプレイすれば謎はすべて氷解するので、ご安心を。

王道ファンタジーとは思えない捻り具合。
非常に好き。

キャラメイク

キャラメイクはそこそこの自由度

アルメイン、ヴラニ、ロサルファー、ドカルファーという4つの種族から選べます。

商才、説得、隠密などそれぞれが得意なボーナススキルが与えられますが、スキルの振り直しはいつでもできるので、見た目で選んでも問題なし。

とはいえ、最近のゲームに比べると、細かく作れないし思い通りのキャラクターにすることは難しいです。

モブキャラと顔が全く同じだ!
という悲劇も容易に起こり得ます笑

かわいく美人に作れた!
と思っても、モブキャラより不細工なことに気づき軽く絶望することもあります

モーション的にストーリー的に男キャラで始めるほうがいいのかもしれません。

でも、女キャラの腹筋は魅力的なんだよなあ…。

キャラビルド

アビリティ・スキルは豊富

マイト、ソーサリー、フィネスの3つ職業から選べます。

が、そのうち1つに特化させてもいいし、3つをバランスよく取り入れることも可能です。

魔法で遠距離攻撃も得意なマイト(戦士)や、毒殺・スニークキルに長けたソーサリー(魔導士)、近距離・中距離・遠距離すべてに対応した万能キャラにも育成できます。

自由度の高いキャラビルドが本作の魅力。
気軽に好きに成長させ、自分だけの主人公を作れます。

スキルの振り直しはお金を払えばいつでもできるので、飽きてきたらプレイスタイルを変更するのがおすすめ
まったく違う戦い方ができるので、新鮮な気持ちでプレイできます。

私は、メインストーリーは、ソーサリーとフィネスの混合ビルド。
サブクエストは、脳筋マイトでプレイしていました。

(膨大なサブクエストをこなしつつ、飽きずにメインストーリーを進めるためには、この方法がベストかもしれません)

アクション

わらわら敵が群がることも

オープンワールドだけどジャンプができない、走る速度が少し遅いなど気になる部分はありますが、バトルは本当に楽しいです。

自由度の高いキャラビルドによる豊富なスキル・アビリティと、
全9種の武器から2つ選んで同時に装備(戦闘中に全く違う装備に変更可能)できるため、

近距離、遠距離も同時対応可能なうえ、
「フェイトシフト」という必殺技によって、派手で爽快なバトルを楽しめます。

バトルの面白さは、ドラゴンズドグマに匹敵するほどではないでしょうか。

特にボス戦は、BGMも相まって非常に盛り上がります。

本作にオープンワールドゲームにありがちな退屈な戦闘システムはありません。

キングダムズ オブ アマラー:リレコニングバトルシーン1

キングダムズ オブ アマラー:リレコニングバトルシーン2


個人的お気に入り要素

  • スニークキル
  • とどめの一撃
  • 一人ひとり性格がある村人
  • エリン・シアー
  • クリア後の世界がきちんとある

スニークキル

スニークキルがあるだけで満足

後ろからこっそり近づいて一撃で殺す、スニークキル。
私はこれが本当に好きなので、スニークキル可能な場所なら無理矢理にでも狙いにいってました笑

本作はそのスニークキルのモーションがとにかくかっこいいのです。
(おまけに、人型、獣型、獣人型などモンスターごとに固有のモーションが用意されています)

城や要塞エリアでバレないようにすべての敵をスニークキルで仕留めていくと、まったく違うゲームに変化します。
酒を飲みながら談笑している敵たちをスニークキルできると、超気持ちいいです笑
「ふはははは、バカめ!呑気に酒なんか飲んでるからだ」

また、敵だけでなく、村一つを壊滅させることもできます。
ストレス解消に村人を殺しまくる残虐を極めつくす悪逆非道な主人公もたまにはいいものです。衛兵に捕まっても脱獄すればOK!

とどめの一撃

唯一のQTE要素

敵を運命から解放し存在そのものを無かったことにするほど強力な必殺技「フェイトシフト」
フェイトシフトは、ゲージを溜めてレコニングモードを発動させると、とどめの一撃として使えます。

レコニングモード発動中は主人公の攻撃力がアップし、敵の動きが遅くなり、フェイトシフトすると獲得経験値にボーナスが入るという、最高のシステムです。

フェイトシフトのとどめの一撃はとにかくかっこいい。
尖った柱を床に出現させ突き刺したり、上空に飛び上がりハンマーで潰したり、槍を投げ敵の顔面を貫いたりなどの固有のモーションが発生します。
全部で10種類以上はあるのではないでしょうか。

運命を自ら紡ぎだせる主人公にふさわしい必殺技。
実にかっこいいです。

一人ひとり性格がある村人

それぞれがそれぞれの考えを持つ村人

本作はなんと、村人一人ひとりに性格があります。それぞれがそれぞれの思想や考え方持っているのです。
もしかすると本作で一番びっくりした点はここかもしれません。

政治情勢や噂話、過去の話、人生の教訓、他の人物に対する印象などなど、いろいろな話を聞くことができます。
同じことを聞いても、それぞれ異なる答えが返ってくるのは、本当にすごい作りこみ。

全員から話を聞くのは大変ですが、数人程度でもしっかり話を聞くとより世界観に浸れますよ。
(全員に話を聞いて、書物もしっかり読んだら、プレイ時間は150時間オーバーになるかも)

エリン・シアー

エリン・シアー

エリン・シアーという謎の多い美女が登場します。
このキャラクターはバイオハザードのエイダを彷彿とさせるので、非常に好きです。

彼女は、意味深なことばかり言って、細かい説明は一切してくれません。
でもなぜか、主人公を助けてくれます。エイダにそっくりですね。

当然、彼女は物語のキーパーソン。
彼女は何者なのかを予想しながらプレイするのも楽しいですよ。

エリン・シアーを操作できるDLCが出たらぜひともプレイしてみたい。

クリア後の世界がきちんとある

多種多様なフィールドを駆け巡れる

これもお気に入りのポイント。

せっかく魔王を倒したのに、世界が平和になるのはエンディングの間だけ…
続きからプレイしたらまた世界が暗くなってる、ボスも甦ってる…

虚しさを感じずにはいられないこのドラクエあるある。
ドラクエは今も好きですが、子供時代からどうしてもここだけが気に入らなくて、残念に思っていました。

だから、きちんとクリア後の世界があるゲームは、非常に好印象
本作はそのうえ、ラスボスを倒した褒美として豪華な部屋をもらえます。

クリア後も、やり残したサブクエストやDLCを楽しめるのは、実にいいですね。
やっぱり、余韻に浸りたいですから。


新DLCにも期待大!

Fateswornに期待が高まります

本作『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』は、2021年後半に新DLC「Fatesworn」を控えています。

アマラーの世界にまた浸れるのは素直に嬉しい。非常に楽しみですね。
2012年発売のゲームに追加コンテンツがあるとは、それほど人気だったということの証でしょう。

もしかすると、続編のための布石なのかもしれません。
続編がでるならぜひともプレイしたいものです。

主人公が主人公していて、不快な要素が一切ない、かゆいところ全てに手が届く、オープンワールドRPG。
ファンタジー作品が好きな方なら、ハマること必至です。


以上、『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)』のレビューでした。