感想『オーバー・ユア・デッド・ボディ』~夫婦は殺し合うために夫婦になるらしい~

『オーバー・ユア・デッド・ボディ』感想評価レビュー

『オーバー・ユア・デッド・ボディ』(原題: Over Your Dead Body)の感想(レビュー)です。

久しぶりに面白いB級映画を見つけました。
ジャンルとしては、アクションコメディスリラー映画。ホラー要素はほぼありません。

コメディ要素が出てくるまで少し時間がかかりますが、最後まで退屈せずに観れるでしょう。

気の狂った殺人鬼(と夫婦)が出てくるので、グロい要素があります。
それが苦手でなければ楽しめるはずです。

ただ、個人的にはオチがイマイチでしたね。
でも、充分なクオリティの映画です。

Amazonプライムビデオは相変わらず、時たまにこういう映画を提供してくれるからいいですよね。

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『オーバー・ユア・デッド・ボディ』

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あらすじと簡単な紹介

ヨーマ・タコンヌ監督のダークコメディー・スリラー。主人公である不仲の夫婦、ダンとリサは互いに相手を殺すという目的を秘めて人里離れた山荘を訪れる。ところが、その山荘に脱獄犯2人と職務放棄の看守が逃げ込んでいたことによって、それぞれの綿密に練られた殺害計画が狂っていく。

不仲の夫婦が互いに殺人計画を立てている

というのは非常に魅力的な設定です。
これだけ見て、おっ!となって観始めたくらいですからね。

あらすじでだいぶネタバレしていますが、これがなければ観る気にはなっていなかったので、ある程度の開示はやっぱり必要なのでしょう。
でもその場合、オチにインパクトがないと、ネタバレ以上の情報を得られない残念感が出てしまいます。

オチにもう少し気が狂ったような(誰も想像しえないような)演出があれば最高でした。

妻役である、サマラ・ウィーヴィングが非常に美人なので、そのためだけでも観る価値はあるかもしれません。

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『オーバー・ユア・デッド・ボディ』

夫婦で殺し合うというギャップ

映画でなくても、この社会では日常的に繰り広げられていることかもしれませんが、
夫も妻も突き詰めていけば最終的にはここに到達すると思います。笑

そうです。殺し合いに。

殺し合いは、人間関係の終着地点です。

お互いどうしようもないからそこに辿り着くんですよね。

人間性や善悪、社会常識なんかすべてかなぐり捨てて、自分の「快」を実現するだけためにそれを実行する。

実に面白いと思いませんか。

本来仲が良いはずの関係が両極端に振り切れるというのは、ある意味、ロマンス・ラブストーリーの対極にあるものです。

そして、非常に似通っているのです。
対極でもベクトルは同じですから。

だから、違和感がありません。

多くの人が納得し共感するでしょう。

まあ、できることならしたいよね。
夫(妻)と殺し合い。

みんなそう考えています。心の中では。
でなければ、こんなに、ねえ……?笑

意外にも構成がしっかりしている

B級コメディ映画は面白かったとしても、一点突破型が多いですが、本作は痒い所に手が届く構成になっています。

伏線回収が鮮やかとまではいかずとも、途中に出てきた人物や小物もちゃんとストーリーに生きてきます。

情報量に無駄がありません。
なぜそこに言及したのか、そんな描写を映したのか。
それが分かりやすく、後の展開に影響します。

お金のかかった大作でも、おざなりになっていることが多いこのシナリオ構成の妙。
これをしっかり意識して物語を作れるというのは、非常に大事なことです。

B級映画は大作映画と違って、能動的にも観れるから好きなんですよね。
粗探し自体を楽しむことができるのも魅力の一つだと思っています。

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『オーバー・ユア・デッド・ボディ』

オチについて

以下、ネタバレあり

正直、私はハッピーエンドなんかあり得ないと思っていました。

お互いに本気の殺意を持っていながら、いくらイレギュラーな出来事を経験しようが、その事実がなくなることはありえませんからね。

映画の売れ行きが良く、収入に余裕がある間は仲良くできるでしょうけれども、おそらく、この2人はいずれどうせまた殺し合うはず。

そんな気がしてなりません。
ただの趣味の悪い願望?いや、そうではありません。

殺意というのは、無かったことにはできないんですよ。

それを表す描写が最後に少しでもあったら、またもう一段階上のクオリティの映画になったと思います。

私としては、脱獄犯たち3人を全員消して、一息ついたところで、
「さあ、邪魔が入ったけど、再開しよう」
みたいな感じでもう一回殺し合いが始まることを期待していました。

私は映画を観始めてから15分くらいで、オチの予想をするんですけど、
「仲直りだけは絶対にするなよ~」と思いながら観てたくらいですからね。

あっさりハッピーエンドになるのは、ちょっと面白くなかったです。
ここだけはちょっと残念でした。

常識の範疇に収まったB級映画はいらない

本作『オーバー・ユア・デッド・ボディ』は、B級映画としては非常に楽しめる作品です。

夜、仕事終わりにお酒を飲んで軽く酔いながら観る映画としては、最高峰だと思います。

ただ、繰り返しますが、ラストだけは非常に残念だったと言わざるを得ません。
こういう関係で、ハッピーエンドが許されるのは、お互いに不幸な生い立ちがある場合のみなんですよ。

でも、逆に言えば、B級映画でオチがイマイチに感じたのに、総合的には楽しめた作品、というのは今回が初めてです。
大抵、B級映画を賞賛するときは、これまでを振り返ってみる限り、途中は微妙でもオチに強烈なインパクトある作品ばかりでしたからね。

……まあ、そんなに深く考えずに観ましょう。
それがB級映画の良いところですから。


以上、『オーバー・ユア・デッド・ボディ』のレビュー(感想と評価)でした。


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『オーバー・ユア・デッド・ボディ』

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