感想&評価『CONTROL』をレビュー~超常現象的な奇妙さと興奮を味わえる超能力TPSアクション~

『CONTROL(コントロール)』評価感想レビュー

超能力TPSアクション『CONTROL(コントロール)』(PS4/PS5)のプラチナトロフィーを取得したのでレビューします。

三人称視点の超能力による派手な銃撃アクションと超常現象を具現化した独特のビジュアルが特徴です。

現実と非現実が入り乱れる世界観は、理解が追い付かない部分がありつつも、その奇妙な魅力にハマり、総合的には楽しめました。

オカルト好き&TPS好きに刺さるかもしれない一作。

プレイ時間:40時間

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『CONTROL(コントロール)』の概要と感想

主人公ジェシー

主人公ジェシー

未知の世界を切り開け
異世界の脅威に侵略されたニューヨークの機密機関で、あなたは新たな指揮官として「CONTROL」を取り戻すため立ち向かう。

「Remedy Entertainment」が送る超能力を駆使して戦う三人称視点のアクションアドベンチャー。
超能力、カスタマイズ可能な武器、様々に変化する戦場のすべてを駆使して、予測不能な世界に挑め。

「CONTROL」は主人公「ジェシー・フェイデン」のストーリーであり、彼女が指揮官として成長していく過程が描かれる。「CONTROL」の世界ではジェシーが物語の中で出会う人物たちにも、個別のストーリーが存在する。ジェシーは他の局員たちと共に協力し、不可解な実験や秘密を暴いていく。

引用:公式サイト

本作は、TPSに超能力が加わったアクションアドベンチャー
物を投げたり空中に浮いたり瓦礫で壁を作ったりなど、銃撃に加えサイキックパワーを交えて戦えます。

個人的にはTPSというだけでゲームとしてはある程度の楽しさは担保されていると思っていますが、
本作を楽しめるかどうかはアクションの好き嫌いではなく、ストーリーを把握するかどうかにかかっていると感じました。

専門用語と黒塗り満載の読み物や、登場人物の難解な説明から、ストーリーをどれだけ読み取れるかが重要です。

私もそうでしたが、笑
読み物が多すぎて面倒になって読まなくなり、ゲーム進めていればなんとなくわかるでしょ
というスタンスだと途中で飽きとの戦いになり満足に楽しめません。

面倒がらなければ、理解はそんなに難しくないので、
プレイの際は主人公の目的やストーリーの把握に努めましょう。

多少面倒でもそうしないと、このゲームの良さを感じられず積みゲーになってしまう恐れがあります。

『CONTROL』の特徴と各要素について

奇妙な世界に入るジェシー

長所・特徴・楽しさ

  • 超能力TPSアクション
  • 迫力のあるサウンド
  • 奇妙なクリーチャー
  • 武器やアイコンのピクトグラム的デザイン
  • 独特の超常現象を形にしたビジュアル
  • 若干のホラー演出
  • オカルト好きに響く小物や小話

気になったところ

  • 死亡時にチェックポイントまで戻るのが面倒
  • 超能力習得までが遅い
  • 若干の処理落ち
  • 成長要素や武器カスタマイズの恩恵を感じられにくい
  • 把握しづらいストーリー・専門用語
  • 分かりづらいマップ
  • ジェシーのほうれい線

超常現象を表現したユニークなビジュアル

暗闇の中にガラス張りの部屋、そして赤い電話

暗闇の中にガラス張りの部屋、そして赤い電話

本作最大の特徴は、超常現象を表現したユニークなビジュアルです。
超能力が使える世界観にふさわしい奇妙なデザインが至る所に点在。

実際に存在するような建物と、それに全くそぐわないSF的不思議な異物が、混ざり合っています。

ビルや工場の他に、洞窟や異界もあり、ロケーションは豊富。

ジャケットにジーンズという普通のファッションでありながら、現実ではあり得ない超能力を使って戦うというミスマッチな主人公設定は、本作の世界観をうまく象徴しています。

日常と異常、現実と空想が見事に絡み合ったビジュアルは、新鮮さと既視感を同時に味わえて、不思議な気分にならずにはいられません。

デザイン面だけではなく、アクションやストーリーにおいても、その絡み合いは起こっています。

超能力交えたTPSアクション

超能力について

大量の岩を投擲可能

大量の瓦礫を投擲可能

銃で撃つだけでなく、様々な戦闘スタイル・手段が取れる本作。
オブジェクトを敵に投げつけたり、空中浮遊したり、壁を張ったり、敵のミサイルを投げ返したりなど、TPSでは珍しい超能力アクションが楽しめます。

それらの能力の習得が段階的でフルスペックで戦えるようになるまでが遅い
という点に目を瞑れば、独特のアクションにハマること必至でしょう。

また、超能力は主人公が成長するごとに強化できます。

同時に持ち上げられるオブジェクトの数を増やす
空中浮遊時間を長くする
敵を洗脳して同士討ちさせる

などが可能です。

中盤以降からようやく色々な能力を駆使できるようになるので、それまでは我慢が必要になるかもしれません。

武器について

サービスウェポンの強化

主人公ジェシーは「サービスウェポン」と呼ばれる銃を使えます。

このサービスウェポンは、モード(形態)を切り替えられるジェシーのみが使える武器で、
基本モードのハンドガンの他に、ショットガン、スナイパーライフル、グレネードランチャーなどにモードチェンジ可能です。

敵や状況に応じて、もしくは好みによって使い分けできます。

また、サービスウェポンは銃弾をリロードする必要はなく、時間経過で自動的に補充されるため、弾薬管理の煩わしさがありません。

モード切り替え時は、銃のパーツが細かく飛散したあと、凝縮されて別の形態にチェンジします。
掌の中に何もないところから武器が出現するように見える演出は、SF的でかっこいいです。

おかげで意味もなく無駄に武器を切り替えながら移動していました。

専門用語が多くわかりづらいストーリー

何言ってんだコイツ…

ちょっと何言ってるか分からないな

私は途中からストーリーの把握を放棄してしまいました。

それくらい専門用語や訳の分からない文書、理解させる気のない登場人物の発言が多いです。

いや、まあ、もう少し興味を持って話を進めていれば理解できたのかもしれませんが、
キャラクターたちにもうちょっと魅力が欲しかったかなあ…。

後から理解した部分や分かったことをまとめるとネタバレになってしまうので、
とにかく、文書や人の話をある程度(興味が湧かなくても)理解しておくことをおすすめします。

本作は、ビジュアルやアクションだけで楽しめるゲームではありません。

どのような世界観なのか、主人公は何を目的としているのか、
専門用語や独特の言い回しをそこそこ把握しておいたうえで、

だからこんなデザインなのか、
だからこういう敵が出てくるのか、
だからこう戦うのか、

と考えを巡らせられると十二分に楽しめるはずです。

まとめ:超常現象的ゲーム『CONTROL』

扉だらけの部屋

本作『CONTROL(コントロール)』は、正確で公正な評価の難しいゲームとなっています。

ビジュアルの新鮮さと既視感(古臭さ)の絡み合いが、
アクションやストーリーに加え、システム部分においても影響を与えているためです。

CONTROLをシンプルに言い表すなら、

<楽しい部分と楽しくない部分が交互にやってくるゲーム>

楽しくない部分だけにフォーカスすると、
人によっては、クソゲーという評価を下してしまうほど評価が下がります。

楽しい部分と楽しくない部分が混在している結果、褒めるべき点が薄くなってしまっているのです。

海外の評価の高さに比べて、日本での評価がそこまで高くないことを見ると、
ストーリーを把握しづらい日本語訳も大いに影響している気がします。訳文の限界か…。

(単純に日本人の評価が厳しいだけかもですが…笑)

どうしても面倒さ不便さが先立ってしまい、
楽しい・面白いと素直に評価しにくくなっている感は否めません。

英語のままストーリーを理解できれば、真に楽しめたのでしょうか…。

奇妙さとかっこよさの混在でもある

「カッコよさ」は多分に味わえます

とはいえ、
全世界で数々のアワードを受賞したゲームであるのは事実です。

セール時は非常に低価格になっていますし、PS Plusの新プランではフリープレイできるようなので、興味を持った方はプレイしてみては?

ストーリーがわからんとか言いながら、結局、プラチナトロフィーまで取得している私のようなプレイヤーもいるくらいですし。笑

本作独特の現実と非現実(楽しさと楽しくなさ)が入り乱れる奇妙な混然一体感は、一度堪能してみる価値は間違いなくあります。

これらのよく分からなさこそが、超常現象をテーマにした本作CONTROLにふさわしい評価であるとするならば、
もしかするとすべて製作者の狙い通りなのかもしれません。


以上、『CONTROL(コントロール)』のレビューでした。


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