発売当初からずっとプレイしようと思っていた『Remothered: Tormented Fathers(リマザード:トーメンテッド ファーザーズ)』をようやくプレイしたのでレビューします。
三人称視点のホラーゲームで、ステルスとアイテムを駆使しながら、謎を解きつつ、館からの脱出を図るのが目的。
久しぶりのホラーだからか、そこそこの緊張感を味わいつつ、楽しんでプレイすることができました。
プレイ時間:8時間ほど
概要とあらすじ:Remothered: Tormented Fathers
主人公は、妖艶な35歳、ローズマリー・リード。
(「妖艶な」は公式でそう紹介されています)
自ら館に不法侵入したのに閉じ込められてしまうというちょっとおっちょこちょいな35歳のおばさん・ローズマリーを操作して、館からの脱出を試みます。
(フェルトン博士が怒って追いかけてくるのはむしろ当たり前では?と思わなくもない)
日本人の感覚からすると、40歳はゆうに超えているだろうなと思っていたのに、35歳とは思いませんでしたね。
まあ、海外の女性は10代でも妖艶という形容詞が似合う方は珍しくないですから、日本人の感覚のほうがおかしいのです。
そうだから、おばさんなんて言ったらダメですよ。
敵から逃げているときに「おばさん、頑張って!」「もっと急いで逃げて!おばさん」「体力なさすぎだよ、おばさん!」なんて言わないであげてください。
中年女性が頑張るゲームって、日本にはありませんよね(私が知る限り)。
日本社会では高齢者ばかりが蔓延っているのに、ゲームや漫画で彼らが主人公になることはほぼないのはなぜでしょうか。
いや、だからこそかもしれませんが。
かのスーザン・ボイルも言っていました。年齢はその人の一側面でしかないと。
見直すべきはやはり、若年信仰の強い日本人の感覚のほうでしょう。逆にそれが高齢者ばかりが蔓延る要因になっているのだとしたらなおさら。
…一体何の話をしてるんだ?
裸エプロンの爺さんから逃げるゲーム
本作『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』を簡潔に説明すると、「裸エプロンの爺さんから逃げるゲーム」です。
これだけ分かっていれば充分。ホラーゲーム好きで興味がある方はプレイしてみましょう。
インディーゲームなのでボリュームも多くないため、評価や感想はネタバレの危険性どころか、プレイする必要性すら感じなくさせてしまう恐れがありますからね。
錯乱するフェルトン博士が、つまりは「裸エプロンの爺さん」です。
幽霊や怪物、殺人鬼から逃げるゲームは数多くあれど、裸エプロンの爺さんから逃げるゲームは寡聞にして知りません。
これだけでもこのゲームは揺るぎない個性を持っていると言わざるを得ないでしょう。
しかも、館中に響き渡るくらいの大声で歌いながら主人公を探し回るうえ、少しでも足音を立てるとものすごい速度で追いかけてきますし、間違いなく病気なんて嘘です。超元気です。
ステルスや逃げるスリルが好きな方には、おすすめします。
もしくは、「裸エプロンの爺さん」フェチの方には最高のゲームとなるはずです。
各要素の感想・評価
少し分かりにくいストーリー
メニューの章ごとの説明を読んでいれば、主人公が何をしようとしているのかが分からなくなることはないでしょう。
しかし、そもそものストーリーが非常に分かりにくいです。
ストーリー自体は短いのに、いろいろ混み入っていてごちゃごちゃしています。
ゲーム性はシンプルですが、物語にはイマイチ入り込めませんでした。
裸エプロン爺さんのインパクトが強すぎる弊害に違いありません。
ホラー感に関して
序盤は確かに緊張感があります。
得体の知れない(まさに得体の知れない!)裸エプロンの爺さんから逃げなければならないのですから。
そろりそろりと足音を立てないようにゆっくり歩き、物陰に身を潜め、アイテムで注意をそらし、裸エプ爺から逃れる緊張感は、ホラーならではの高揚感を味わえてテンションが上がりました。
やはりこういうスリルは面白い!
と思っていたのも束の間で…
緊張感はすぐに薄れる
その緊張感も最初の30分くらいだけでした。
撃退アイテムの使い方や隠れられる場所、裸エプ爺の特性を把握できてくると、途端に緊張感が薄れてきます。
館が広大ならまだしも、1階と2階、狭い地下室くらいしかないので、構造をすぐに把握できてしまうのもその要因でしょう。
主人公の移動速度は非常に遅いですが、走り続けていれば追いつかれることはないし、曲がり角を使えば簡単に見失ってくれます。
おまけに、クローゼットや椅子の下に隠れていて、裸エプ爺に見つかったとしてもあまりデメリットはありません。
クローゼットや椅子の下から引っ張り出されるだけで、その後なぜか裸エプ爺は棒立ちになってしまうのです。その隙に簡単に逃げることができます。
見つかったらヤバイ感を出しているのに、え?見つかってもこれだけ?となる落差が激しいです。
とはいえ、
死亡シーン
本作は、非常に凝った無駄に長い死亡シーンが数多くあります(比較的)。
妖艶な主人公ローズマリーは体力はなくても、頑丈らしく、敵に数発攻撃を受けても死ぬことはありません。通常の探索中に殺されてしまうことはほとんどないでしょう。
なので、あえて捕まって殺されてみるのも一興。
緊張感が薄れた後、ホラー感を味わうには、この方法しかないかもです。
無駄にグロいので怖いというより、雰囲気を損なっている残念感は否めませんが。
まあ、裸エプロンの爺さんがメイン敵な時点で雰囲気もクソもないか。
総評:裸エプロンの爺さんから逃げるゲーム
- アイテムにインタラクトしづらい
- そのため、キーアイテムが見つけづらい
- 突如発生するQTE
- 公式サイトの宣伝文句が過剰すぎやしないか?
これらを除けば、気になる点はそんなになく、そこそこ楽しめました。
インディーのホラーゲームとしては十分すぎるほどのクオリティです。
3部作の第1作目なので、2作目、3作目をプレイするとまた違った評価になるかもしれません。
この物語の全貌を把握できたときに真価が分かるはず。
続けて2作目もプレイしようと思います。
私はPS4版をプレイしましたが、Switch版はリマスターされているうえ、日本語訳が修正されているらしいので、今からプレイする方はそちらのほうが良いでしょう。
以上、『Remothered: Tormented Fathers(リマザード:トーメンテッド ファーザーズ)』のレビューでした。
コメント
ヤニカスオバサンだから死んだところでザマーとしか思わないところしか良いところ無いね。次作はもっと酷い作者の悪い所しか出てないクソなアクションゲームになってるし、つくづくゲーム制作者に向いてないと思ったわ
即刻消した