『お姉チャンバラ ORIGIN』(PS4)のプラチナトロフィー取得&クエストコンプリートしたので、レビューします。
前作「お姉チャンバラZ2 ~カオス~」とグラフィックが大きく変わりアニメ調になった本作。
ですが、意外に違和感なく楽しめました。
シンプルかつ爽快なアクションでゾンビを切り刻む快感を味わいたいなら、本作も最高の選択肢の一つになること間違いなしです。
初期作品のリメイクということで、前作に比べると物足りない部分もありましたが、総合的には満足できるクオリティとなっています。
トロフィー・クエストに関してはこちら
プレイ時間:28時間(クエストコンプまで)
アクションの爽快感~血まみれになる悦び~
「お姉チャンバラORIGIN」で特筆すべきはやはり、アクションの爽快感。
血まみれになりながらゾンビをばっさばっさと切り刻んでいく、他のゲームにはない快感を味わえます。
今作から「パリィ」と「見切り」という2つの要素が加わりました。
この2つをうまく使い分けつつ、次から次へと湧いてくるゾンビを流れるように殲滅させた時のアドレナリン放出感はなかなかのもの。
また、「クールコンビネーション」が、今作では簡単に出せるようになっています。
非常に出すのが難しかった前作では、タイミングをつかむまでに何度も繰り返し練習する必要があったのですが、その必要がなくなりました。
クールコンビネーションの最終段が苦も無く連続で決まるのは、本当に気持ちいいです。
より手軽に派手でスタイリッシュなアクションが楽しめるようになりました。
返り血を浴びて強くなる
シリーズ伝統の「穢れ」システム。
主人公の彩と咲は、ゾンビの返り血を浴びるほど穢れが溜まっていき、「暴走状態」となり見た目が大きく変わります。
さらに、暴走状態で攻撃を続けると「忘我状態」に。
このシリーズで最も好きなシステムです。
別に返り血に興奮する趣味を持っている訳ではないのですが、なぜだか理由のわからない高揚感を味わうことができます。
これは一体何なのでしょうね?笑
前作よりも見た目的におとなしめな「暴走状態」「忘我状態」。
でも、今作のデザインのほうが好きかもしれません。
無限サバイバルが楽しい
「無限サバイバル」は、本編クリア後のおまけステージ。
円形のエリアで、無限に湧いてくるゾンビやボスを倒し続けるモードとなっています。
(163階層くらいまで行ったのですが、本当に無限にあるのでしょうか…)
本編ではゾンビの数がまばらでエリアが分かれているために、忘我状態やクールコンビネーションなどその他アクションを有効活用できません。
が、無限サバイバルでは大量にゾンビがいるため、画面が真っ赤に染まるくらいゾンビを切り刻めます。本当に楽しいです。
ストーリーをクリアするだけでは味わえない面白さが「無限サバイバル」にはあります。
無限サバイバルに本作の醍醐味があると言ってもいいでしょう。
ちなみに、50階層でトロフィー獲得できます。
(クエストコンプリートには150階層まで到達する必要あり。クエストに関しては後述)
システムに関しては劣化した部分のほうが多い
アクションが楽しい今作ですが、前作と比べるとどうしても物足りない部分が多々あります。
前作をプレイしていない方であれば、ORIGINプレイ後にZ2をプレイしてみると良いかもしれませんね。
キャラが少ない
プレイアブルキャラクターが、彩と咲、レイの3人だけです。
しかも同時に操作できるのは2人まで。
レイにいたっては無限サバイバルの100階層に到達しないとプレイアブルになりません。
おそらくほとんどのプレイヤーがレイを登場させないままになっているでしょう。
前作は4人だったうえに、それぞれ武器を2つずつ所持。
さらに4人を切り替えて同時に戦うこともできたので、アクションが非常に多彩でした。
サーヤのチェーンソーが恋しい…のは私だけではないはず。
カグラとサーヤはぜひともDLCで来てほしいものです。
コスチュームや武器が少ない
今作ではコスチュームが色違いの数着しかありません。
非常に残念です。
(コスチュームの種類はレイが一番多いです。なぜか)
それと、アクセサリーもありません。
前作ではいろんなアクセサリーをいろんな部分に装着して楽しんでいたのですが…。
残念です。
さらに、ヘアスタイルの変更もありません!
残念!
そして、武器も通常武器とネタ武器の2種類しかありません。性能差なし。
(咲はなんと通常武器1つだけ。店舗特典ではあるみたいですが)
…残念。
…
今気づいたのですが、デラックスエディションもしくはシーズンパスを買わないとコスチュームチェンジできないんですね…。
これはちょっとひどいんじゃないかなー。
クエストの達成度に合わせてコスチュームが解放されれば良かったのに…。
ストーリーが短い
この系統のゲームにストーリーの質は一切求めていませんが、山場的なものがほぼなく、ボスも使いまわしで正直手抜きに感じられました。
前作の紙芝居とどちらが良かったかと聞かれると悩むところです。
特に彩のお父さんである「朧」。
彼の話はもう少しどうにかできなかったものか…と思わざるを得ません。
自我をなくし、復讐も達成できず、娘たちに切り刻まれて死んでいってしまいます。
エクストラミッションで少しだけ本編前の彼を見ることができますが…。
せめてプレイアブルキャラクターであれば、もっと救いようがあったはず…。
まあ、ストーリーはどうでもいいか。
アクションで気になったところ
アクション面で残念に感じたところを列挙してみます。
- ターゲットカメラがイマイチ
- カメラワークが悪い
- チェイスがない
- クールフィニッシュのつもりがジャンプしてしまう
- ゾンビがプレイヤーに群がってこない
- 任意で好きな時に変身できない
- ボスが使いまわし
- ボスのフィニッシュムーブがカットシーンのみで若干つまらない
これはアクションゲーム全般と比べて感じた残念なところではなく、あくまで前作と比べて、です。
前作Z2カオスの発売は2014年。今作ORIGINは2019年。
うーん、おかしいなあ。
まとめ:全体的な評価
ドラクエで呪文を一切使わないようなプレイスタイルでやると飽きてくるのと同様に、「お姉チャンバラ ORIGIN」もすべての要素を活用しなければ単調でつまらなくなります。
とはいえ、難しい操作はほとんどなく、これだけシンプルでこれほどの爽快感を味わえるアクションゲームはあまりないでしょう。
本編クリア後は不満ばかりでしたが、無限サバイバルを繰り返し遊んでいると、その良さに気づけました。
アクションにつまらなさを感じている方がいたら、無限サバイバルに挑戦してみてください。
「やっぱりゾンビは撃つよりも斬るべきだな」と思うようになるはずです。笑
いろんな意味で丸くなった本作ORIGIN
しかしやはり、前作の劣化と言わざるを得ません。
前作のようなきわどいコスチュームもなく、あらゆる要素がシンプル(よく言えば。悪く言えば、手抜き)になってますし。
その意味ではリメイクなのかもしれませんが、もう少し派手にやってもよかったでしょう。
今作はいろいろおとなし過ぎです(主にコスチューム)。
最近よくある「内容量が減ったけれど、値段は高くなったお菓子」。
これに近いものがあります。
これも時代の流れなのかもしれません。
正直、「またか…」と思いました。
日本全体が最近はそういう風潮になってますよね…。
(世界中の数多くのゲーマーの総意が「DLCはあくまでおまけ。本編を7割8割の完成度で発売しといて、後から買わざるを得なくなるように仕向けるものではない」であることを知らないはずはないんだけどなあ)
究極のアクションゲームになり得る!
爽快感に勝るとも劣らない数々の劣化点。
そのおかげで、せっかくの良さを真にアピールできないもったいないゲームです。
今作ORIGINの良いところと前作Z2カオスの良いところ合わせた続編を作れば、究極のアクションゲームになり得ると私は確信しています。
少量でも美味しいゲームであるのは間違いないので、次はボリュームを増やしておなか一杯にしてほしいものです。おかず的な意味でも
続編に期待しています!
以上、『お姉チャンバラ ORIGIN』のレビューでした。
前作『お姉チャンバラZ2 ~カオス~』のレビューはこちら
トロフィー&クエスト攻略メモ
- 指輪はペアリング(彩と咲で同じものを装備)させて性能を高める
- L1をターゲットカメラに、R1をリロードに変更する
- クールフィニッシュは□を先に押すとジャンプが発動しにくくなる
- お金稼ぎのためにミッションを繰り返さずともOK
- 華麗でCOOLなアクションを目指すと飽きない
これらを意識するとだいぶ楽になりました。クエストをコンプリートしても30時間未満ですので、作業というほどの作業はありません。
クエスト達成を目指せばその途中でプラチナトロフィーも取得できます。
◇クエスト
連撃の女王
「連撃の指輪」をペアリングして無限サバイバルに挑戦。
300HIT超えたら、メニュー画面を開き、HITが途切れるまで待ちます。以下繰り返し。
指輪をペアリングすることで、階層をまたいでも忘我状態になってもHIT継続が容易に。
彩は二刀、咲はナックルで戦うとHIT数を稼ぎやすいです。
クールマスター
「技巧の指輪」をペアリングして無限サバイバルに挑戦。
オプションでクールコンビネーションバーを出せば目押しで簡単に発動可能です。
パリィマスター、パーフェクトエヴァージョン
無限サバイバル攻略時に常に意識すると、いつの間にか達成している感じになります。
パリィのタイミングが難しい場合は、「反旗の指輪」をペアリング。
無傷の女帝
ストーリーのチャプター20(ノーマル)で、杏をひたすら倒すのがおそらく一番楽です。
彩に「恍惚の指輪」「剛力の指輪」「血糊促進の指輪」を装備し、一刀のエクスタシーコンビネーション2回で撃破可能。
この際にアイテムを使い、ついでにアイテムドランカーも達成するとよいでしょう。
マスターサバイバー
101階層まで到達できれば、そこから再開できるようになるのでとりあえず101階層を目指します。
「恍惚の指輪」「吸血の指輪」「無尽蔵の指輪」をペアリングさせれば安全に攻略可能です。
アイテムを有効活用しましょう。強化ゾンビは咲のCFで素早く倒すとよいです。
◇トロフィー
サバイバル挑戦状
無限サバイバルの8階層、23階層、31階層をノーダメージは、それまでにエクスタシーゲージをためておき、「恍惚の指輪」「剛力の指輪」「血糊促進の指輪」をペアリングして、パワージェムで攻撃力を高め、ボスの攻撃に合わせてエクスタシーコンビネーションを放てば楽に突破できます。
硬直時間はキャラを切り替えましょう。
血染めの肢体(100回忘我になった)
「忌血の指輪」をペアリングさせて、無限サバイバルに挑戦。
連撃の女王、CFマスター、150階層到達などを目指していくうちに取得できます。
パリィマスター
個人的には朧がやり易かったです。「反旗の指輪」をペアリングさせれば問題なく達成できます。本編の難易度バーサクでやるのが一番楽かもしれません。
アイテムコレクター、リングコレクター
クエストコンプリートを目指すとお金が余ってきますので、お金稼ぎは意識しなくても問題ないです。それぞれひとつずつ入手すればOK。
クエストコンプリート感想
前作に比べるとだいぶ楽になっています。
このくらいのほうが程よくやる気が出ますね。
今作「ORIGIN」から入って、その後「Z2~カオス~」をプレイするのが一番いい流れなのではないでしょうか。
クエストコンプしてもまだプレイしたくなるのは、さすがの爽快感。
アクションの爽快さはそのまま、あらゆる点が進化した続編を期待しています。
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