シリーズの中でも特に思い入れのある『バイオハザード0』(PS4)をレビュー(感想と評価)します。
「0」と「1」がセットになったオリジンズコレクションで久々にプレイしましたが、ラジコン操作時代のバイオがこうしてPS4でもプレイできるのは嬉しいかぎりですね。
いろいろな思い出が蘇ってきます笑
昨今のTPSバイオも面白いですが、バイオと言えばやはりラジコン操作。
ということで、バイオシリーズ屈指の難度とレベッカの可愛さ際立つ傑作「0」を今の視点で評価しつつ感想多めで紹介しましょう。
未プレイの方は、HDリマスターされた今作で「これぞバイオ」感を味わってみるのもいいのでは?
バイオシリーズ初プレイ作品
「バイオ0」になぜ思い入れがあるのかと言いますと、シリーズ初プレイ作品だからです。
ラジコン操作が意味不明で狭い列車の中で死にまくったあの日。
友人と一緒にプレイし、大いに盛り上がった記憶があります。
確か最初の列車ステージに3時間くらいかかって苦労したような…。
それでもとにかく楽しかったですね(懐かしい)。
正確にはバイオ初プレイ作品はゲームボーイのGAIDENですが笑(稀有にもほどがある)、
このバイオ0のおかげでバイオの世界にのめり込んでいきました。
アイテム管理がややこしい・面倒と不評な要素も多い今作。
が、私としてはこれがバイオのスタンダードなので、特に不満はありません。
(いつから欠点にばかりに気を取られるゲームプレイになったのだろう…)
中学生の時から数えると何周クリアしたか分からないくらいプレイしています。
(GC、Wii、PS3、PS4…全部やってますね)
タイムアタックにはまったのも0がきっかけ。
特有の詰将棋感にアドレナリンが出るような快感を覚えてしまったからでしょう。
(それまではポケモンやドラクエくらいしかやったことがなかったのも大きな要因かも)
最短の攻略ルートを模索するのと、次の行動を常に頭で組み立てながら、無駄を省き動きを洗練させていくのが楽しいんですよね~。
(世の中、上には上がいる、ということを思い知らせてくれたのもバイオ…)
ラジコン操作でしか味わえないバイオ感
バイオシリーズがラジコン操作でなくなって久しいですが、
ラジコン操作だからこそバイオである、という考えは古くとも間違っていないと思います。
最近は、「バイオシリーズが好きだ」と言いつつも、
ラジコン操作のバイオはやったことがない、なんて人がいてビックリすることもしばしば。
いやいや、ラジコン操作のバイオをやらずにバイオが好きだとは決して言わせないよ?笑
今後もラジコン操作のバイオは発売されないでしょうけれども、ラジコン操作バイオはバイオシリーズの8割ほどを占めると言っても過言ではありません。
今作バイオ0や1リメイクは、バイオの原点であり、シリーズにとって欠かせない核あるいは柱。
もしまだやったことがない方は、ぜひやってみてほしいものです。
PS4で今でも気軽にできますからね。
レベッカ・チェンバース
レベッカは、本作の主人公の1人であり、私が再登場を願ってやまないキャラです。
(いや、私だけではないはず)
18歳にして大学卒業の秀才、直後STARSに入隊するという、見た目とは裏腹に非常に肝の据わった女性。
バイオ0がなぜ好きか?
それはレベッカが主人公だから。
当時は18歳がかなり年上に感じたものですが、
18歳でバイオの世界を生き抜くって、ほんとすごいとしか言いようがありませんよね。
現在、シリーズキャラはだいぶ歳をとっていますが、初登場時はみんな若すぎるほど若い…笑
ジル23歳、クリス25歳、レオン21歳、クレア19歳。
これはレジェンドと言われるわけですなあ。
(思春期にバイオの女性キャラたちを見すぎたせいで、未だに趣味嗜好がその系統に…)
バイオはキャラゲー
バイオシリーズが世界中で人気で何十年も人々を惹きつけてやまない理由の1つは、
「キャラクターが良い」ことだと思っています。
クリスやレオン、ジルやクレア、エイダ、レベッカ、ウェスカーなどなど、
魅力的なキャラクターが盛りだくさん。
アクションが優れているから、映像が美しいから、ゾンビものだから、
という理由はバイオを語るのにあまり必要ない要素であることからも間違いありません。
とにかくキャラクターが良いからこそ世界中で人気なのです。
バイオはキャラゲー。
これに異論はないでしょう。
(だから、1人称視点ではダメなのです…。ホラーとしては面白いけどね。)
スピンオフ作品か、3DSに出てたマーセナリーズみたいなゲームでもいいから、レベッカ出してくれないかなあ。
そろそろ出てくれてもいいよなあ、という思いが強くなる今日この頃です。
(CG映画の3作目で登場してくれたのはいいけど、もうちょっと活躍してほしかった)
バイオ5のマーセナリーズで一体いつまで我慢すればいいのでしょう。
バイオ0ならではの要素について
アイテムボックスの廃止
シリーズの伝統であったアイテムボックス。
異次元空間につながっているからか、どこからでも預けたアイテムを引き出すことができるというちょっとSFチックなシステムでした。
暗黙の了解でツッコミはしない方向になっていたのですが、0で廃止したことにより、「アイテムボックスは甘え」という風潮が蔓延したとかしないとか…。
個人的には、リアリティ(笑)が増してよかったのではと思っています。
(その場にアイテムおけるなんてよく考えたら普通じゃない?)
当時、ファンからは不満続出だったらしいですが、私は初プレイ作品が0だったためにマイナスに感じることはありませんでした。
(今プレイしても、これが0だと知っているからか特に気にならなかったですね)
アイテム管理が煩わしい・面倒だと感じる方はおそらく、
いつまでも大事にハンドガンを持ち歩いていたせいではないかと予想します。
ショットガンやグレランだけでは弾切れが怖いから、念のためハンドガンを持ち歩く。
すると、すぐにアイテムがいっぱいになって面倒になってしまうのです。
養成所についたら思い切ってハンドガンを捨てよう!
バイオ0を楽しむコツの1つです笑
アイテムの取捨選択に迷うのも一興。
一度ルートが分かってしまえば、次からはあらかじめ準備できるところに上達の喜び・効率よく進める楽しさがあります。
TPSバイオにこの面白さはありませんからね。
パートナーザッピング
0以前のシステムでは、主人公のどちらか一方を選んでゲーム開始しなければなりませんでした。
おかげで2通りのルート攻略の楽しみがあったのですが、
「なんでそこで別れるの?」「一緒に行動しよ?」という寂しさを味わったり、
2人の行動により矛盾が生じてストーリーがパラレルワールドみたくなってしまったり、
などの欠点になっていたのも事実。
しかし、その点バイオ0ではパートナーザッピングというシステムのおかげで、
2人の主人公(レベッカ&ビリー)が常に一緒で同時に操作できるという、寂しがり屋にもやさしい仕様になっています。(ありがたいですね)
後のバイオ5や6が2人プレイできるようになったのもこれが原点なのかもしれません。
その意味では革新的であったと思います。
バイオ5と6は、友達がいれば楽しい、というバイオシリーズの中でも残念な作品だし(1人でやりこんだけどね!)、
7や8が1人称視点なのは少し残念だけども、完全1人プレイなのは助かりますね。
さて、このパートナーザッピングですが、
慣れてくると、レベッカは常に置き去りにしたほうが効率が良くなってしまいます笑
なにせパートナーのビリーはイケメンな上に、移動速度が速く、体力が豊富にあり、クリティカル率も高く、重いものを動かせ、そして、ピアノが弾けるという完ぺき超人。
それに比べ、レベッカはかわいいこととハーブが調合できることくらいしかメリットがないのです。(細かいことを言うと、ビリーより火炎瓶を投げるのが速いという利点もありますが…)
ゾンビに2~3回噛まれただけで死んでしまうシリーズ最弱キャラでもあります。
(敢えてゾンビに噛ませて死なせたりカエルに呑み込ませたりして楽しんでいた変態紳士も少なくないようです)
しかし、だからこそ、
難易度が上がるからこそ、レベッカをメインで操作してみるのも楽しいですよ。
たとえ弱くてもかわいさがすべてのマイナス要素を打ち消してくれますしね。
(レベッカからドラクエ6のバーバラと似た空気を感じるのは気のせいではないでしょう)
ラジコン操作バイオ屈指の難度
バイオ0はアイテムボックスの廃止やパートナーザッピングシステムの影響により、難易度は高めになっています。
特にHARDモードの難しさは、RE:2のHARDCOREを超える難しさです。
(バイオ0のHARDを初見でやり直さずに最後まで行ける人はほぼいないでしょう)
最初の列車ステージの狭さとレベッカの体力の低さが拍車をかけますからね。
列車を突破できずに諦めてしまった方も多いのでは…?
と言っても、ノーマルで始めれば最近のバイオと比べてみても、それほど難しい訳ではありません。
むしろ、ゆっくり謎解きできて、じっくり攻略ルートを模索できる分、やりがいがあるのではないかと思っています。
弾切れやインクリボンの数を心配しなければならないという、
本来の「らしい」面白さ&スリルを味わえますしね。
未プレイの方で、バイオシリーズに興味のある方はぜひプレイしてみては?
これぞバイオである、と気付けること請け合いです。
昔の作品がこうしてPS4でも遊べると、思い出が目の前に現れたような気分になって、なんとも不思議な感じがします。
このせいでいつまでも精神的に大人になれないんじゃなかろうか…笑
バイオ0はレベッカを楽しむためにある
『バイオ0はレベッカを楽しむためにある!』
ということでお気に入りのシーンを集めましたので、ご紹介しましょう。
これで君もレベッカマニアだ!
(念のため、ネタバレ注意です)
お気に入りシーンひとまとめ
No.1 電源ケーブルをつなげるシーン
分かる人には分かるこの顔のすばらしさ。
列車に電気を供給させるために、大雨の中、身を屈めて這うように列車の屋根を進んでいった先で、ようやく見られるシーン(プレイ開始から15分ほどだけど)。
ケーブルをつなぐとヒルが襲い掛かってくるのですが、その前のレベッカが異変に気付いた瞬間の「うん?」の顔です。
非常に気合の入った作画になっていることがわかります。レベッカが一番美しくかわいく見えるシーンは間違いなくここ!
本当に一瞬しかこの表情は映りません。くれぐれも見逃すことなきよう!
No.2 バッテリーをとるシーン
バッテリーをとるだけのこのワンシーンにもレベッカの魅力が詰まってます。このあどけない表情は見逃せませんよ。
「あった!」って感じの純粋な発見の喜びを表したこの顔!
ビリーを足蹴にしている踏み台にしているのもポイント高いです。実に良きかな。
No.3 サムズアップ!
レベッカを象徴するこの仕草。作中でたびたび登場しますが、中でもこのシーンでのサムズアップはグッと来るものがあります。
それはなぜでしょうか?
おそらく、クソキモいヒル男に襲われ、夥しい数のヒルに纏わりつかれたところ、間一髪ビリーの援護によって、なんとか助かったという状況下(しかも、一人で大丈夫と見栄を張った直後)だからでしょう。
(決してヒルの粘液まみれだからではない)
No.4 ヘリでの憂い顔
最初のムービーシーンでのこの表情。うつむいた憂い顔がなんともたまりません。
これからの困難の幕開けを感じ取っているのか、不安げな感じがいいですよね。
また、レベッカの内に秘めた静かな意志の強さを感じられる表情でもあります。
No.5 ビックリ仰天
レベッカのゾンビ初対面の顔です。実に良い表情ですね。
ゾンビに驚く、という普通のことのはずなのに新鮮に感じてしまうのは、クリスやレオンを基準にしてしまっているせいに違いありません。
大きく開いた目と口がキュート。
他にもレベッカの魅力的なシーンはたくさんあります。
お気に入りのシーンを探してみてください。
HDリマスターなので、さらにキレイになってますしね!(ムービーは粗いです)
バイオ0はただのサバイバルホラーゲームではありません。
ただただレベッカを堪能するゲームなのです。
興味を持たれた方はぜひ。
以上、『バイオハザード0』のレビューでした。
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